屋久島の　魅力に迫る！　その９
自然を育む「生命の水」

前号では屋久島の「雨」、そして「水の循環」を取り上げました。 さて、屋久島には旅行者が必ず訪れるところがあります。 それはいくつもの「滝」です。そして、どれも特徴があり美しいものです。

島の南西部の位置する「大川（おおこ）の滝」。　 遠くで撮影していても霧のような水しぶきが機材を濡らしてしまうほどの雄大な滝。 落差８８mという水量も大きさも屋久島では最大級のもので、「日本の滝１００選」にも挙げられる名所になっています。

←島の南部にあるトローキの滝。 これは海に直接注ぎ込む珍しい滝。

こうして、比較的海岸に近いところにいくつも美しい滝が点在しており、人気スポットになっていますが、実は、私が最もお勧めするのは、一歩山へ足を踏み入れると山のいたるところ、どの沢に入っても必ず出会うことができる、「滝」とは言えない無数の小さな水の流れです。様々な表情を見せる、この清らかな水の塊が、屋久島の自然・生態系を支える 「生命の水」となっています。

代表取締役 八田欣也