2015年 1月号 番外編
木霊(こだま)




屋久島の 魅力に迫る! 番外編

--  世界自然遺産の西部林道  --



ひさえさん

『世界自然遺産の西部林道』

『世界自然遺産の西部林道』

『世界自然遺産の西部林道』

  屋久島の旅も最終日。お世話になった旅館を早朝に出発して、宮之浦港にはオレンジ色の空が広がっていました。県道77号線と78号線で島のまわり100kmを1周します。
海岸線を走っているかと思えば山道のような急カーブも多く、アップダウンの激しい道に、運転テクニックを試される道のりです。
天気も良くて、東シナ海を展望できるスポットで口永良部島を眺めました。島の北側は風が強く、切立った断崖から見下ろせば、海岸線は白く波立っていました。
最西端にある永田岬の屋久島灯台を過ぎると、道幅が狭くなり、慎重に進めると「ライト点灯」の看板がありました。ときおりやってくる対向車もライトを点けていて、ほっとすることも。暗くてライトを点灯するのではなく、対向車に自分の存在を知らせるためなんですね。
やがて、すれ違いも難しいほどの細道へ。自然にそろりそろりの運転となり、いつしか西部林道に入っていました。
カーブを曲がるとバッタリ!ヤクシカ、ヤクシマザルとの出会い。曲がる度に遭遇するほど多くいます。ピタッ!と立ち止まり、じーっとこちらの様子を伺う、まるでここは元々俺たちの居場所だ!とアピールするかのように悠々と道を歩いていました。つい、「ごめんなさい通らせていただきます」というような思いで、静かに車を走らせ、止まって写真撮影もさせてもらいました。日の当たる場所では、ヤクシマザルの群れが日向ぼっこや毛づくろいをしています。走り回る姿は、まるで猿山に飛び込んでしまった?ような気分でした。遭遇はまだまだ続き、一頭のヤクシカがガードレールをくぐり、道に現れ振り返るしぐさをしていると、もう一頭がゆっくりと現れました。相方を気遣う中で、先に現れたヤクシカがヤクシマザルのファミリーを威嚇し追い払い、木の実を奪うシーンが目の前で起きました。自然界の生存競争にドキドキしました。


世界自然遺産の西部林道 世界自然遺産の西部林道

 12月ですが、車の窓を開け、鳥のさえずり、木々がゆれる音、沢の音、海からの風の音など、大自然の奏でる素晴らしい音楽にしばらくの間、身をゆだねていました。
また何度でも訪れたくなる世界自然遺産の西部林道でした。

『世界自然遺産の西部林道』

岡崎製材 (株) 総務 杉浦 久枝




      


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